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就活コラム

【司会編】グループディスカッション、どんな表情をしたらよい?どんな表情、気にすべき?

こんにちは。カチメン表情監修の清水建二です。

本日のコラムは、グループディスカッションにおいて気をつけたい表情【司会編】です。

一般的な就職活動の書籍等では、役割別の評価ポイント、言葉使いや発声の仕方、論理性、内容等に焦点が当てられます。

本コラムでは、そうした書籍ではほぼ触れられないものの、ディスカッション中のコミュニケーションに大きな影響を及ぼす、表情の読み方について解説します。
面接時だけでなく、社会人になった後も役立つポイントです

グループディスカッションにおける主な役割は、司会、発表者、タイムキーパー、書記の4つです。

今週から3回にわたり、各役割に応じたコミュニケーション方法をお話しします。 
今回は司会について解説します。 

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司会者の役割


司会は、メンバーの意見を引き出し、整理しながら議論を進める役割。

自ら強引に主導するのではなく、参加者の意見や疑問を引き出し、前向きな議論を促進する能力が求められます。「ファシリテーター」と呼ばれたりもします。 

司会、発表者、タイムキーパー、書記の中で、司会は、最も場の空気感を読むことが必要とされる役割だと思います。

議論の流れを追えていないメンバーはいないか。ある意見に賛成・反対のメンバー、発言をしたそうなメンバーはいないか…等々、様々なメンバーの意図や気持ちを読み、議論の流れがスタックしないようにします。 

それでは実際のケースを通じて確認しましょう。 

 

「同意」と手を挙げている人の中に、本当は賛成していない人がいても見抜けますか?


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問題:

次のシーンは、実際のディスカッション中の一コマです。
議論の俎上にある意見に同意の場合は手を挙げるよう伝えたところ、全てのメンバーが手を挙げました。

①②のどちらのメンバーにどんな声をかけますか? 

 
解説:

司会が気づくべきことは沢山ありますが、同意しているか否かに特に注意を払いたいところです。

議論の俎上にある見解に対して、「私は反対です」「私は異なる見解を持っています」と言葉で言ってくれればわかりやすいのですが、自身の意見を飲み込んでしまう方もいます。

そこに気づき本音を引き出すことはとても大切です。

思いもよらない見解が聞け、議論が活発になるかも知れません。多様な視点から物事を捉えられるようになるかも知れません。

何より、口をつぐんでいるメンバーの気持ちを尊重したい、そんな想いを当人に伝えることが出来ます。 

②のメンバーの表情を見て下さい。鼻の周りにしわが寄せられる表情をしています。

この表情は、私たちが嫌悪感を抱いているときに動きます。
手を挙げて同意を示していますが、表情は嫌悪。ちぐはぐです。

本音としては、同意していないのだと考えられます。

この表情に気づいたならば、「②番さん、何か発言したそうですね。是非どうぞ」と発言を促してみるとよいでしょう。 

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表情から感情を見抜くスキルは、トレーニングをすれば誰でも習得可能


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他者の嫌悪表情に気づけることは、就職活動だけでなく、社会人となった後もずっと大切なスキルとなります。
 

私が尊敬する経営者のお一人に、ファシリテーションがとても巧みな社長さんがいます。
「自身のこの能力は何だろう?」「この能力は社長・リーダー業に必須と思うものの、スキル化できるものだろうか?」と長らく疑問に思っていらっしゃいました。

たまたまお会いした際、「それは、表情を読む能力に起因しているのかも知れませんよ。そうであれば、科学ですのでスキル化可能です」という私の発言に触れ、その社長さんの会社のプロジェクトに私の取り組みが導入されたのです。 

私と出会うまでは、「オーラや空気を読んでいるのではないか?」「暗黙知なので説明は難しいのではないか」と周囲から言われていたそうです。

しかし、プロジェクトが進むにつれ、会議に参加するメンバーの「理解できる・できない」「賛成・反対」「発言・質問したい」というサインが、表情や微表情―微表情とは、抑制された感情が0.5秒ほど漏洩する現象―に現れ、トレーニングすれば誰もが習得可能なスキルであることがわかったのです。 

有能なファシリテーターが持つスキル。皆さんも習得したいと思いませんか?

一にも、二にも、観察力です。
是非、明日から、いえ、今日から相手の表情に気を配る習慣を身につけましょう。
 

次回は、発表者のコミュニケーション方法についてお話します。 

ではでは、実践を重ねて下さい。 

※記事中の画像の権利は、株式会社空気を読むを科学する研究所に帰属します。無断転載を禁じます。 

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