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就活コラム

気遣いが出来る社会人になるために大切なこと

こんにちは。カチメン!表情監修の清水建二です。

本日のコラムは、これから社会人になる、あるいは、社会人を続けるうえで改めて考えて頂きたい、気遣いや親切さの重要性についてです。 

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私が体験した、相手の気遣いで気持ちが救われた話


私が仕事で台湾に滞在していたときの話です。

先方が用意したタクシーに乗り、某撮影に出演するために指定のスタジオに向かいます。
目的地に到着したことをタクシー運転手が告げます。高層のマンションです。

初めて訪れるスタジオなので、「どこかの部屋か、多目的室で撮影するのかな?」と思いながら、マンションの玄関をくぐります。

玄関に入ってすぐのところに座っていた初老の男性が、私に中国語で何かを話しかけます。 

 私:“Sorry, I can’t speak Chinese.(すみません。中国語を話せません。)” 

 それでも何か話しかけてきます。
イントネーションから何か質問しているようです。
 

 私:"I'm afraid I don't understand what you're saying.(残念ながら、私は中国語はわからないのです。)" 

男性は、眉の内側を引き上げた表情をします。
悲しみ表情です。
「コミュニケーションが取れなくて残念」という意味だと思われます。

男性は中国語で何かを言い、玄関ホール内の別の場所に向かって歩いて行きました。 


私は、そのままマンションの玄関ホールの奥へと進み、先方の担当者がいないか探します。
エレベーターが数基。トイレがあり、多目的室のような空間もあったように思います。

担当者が現れないので、玄関ホールに戻り、そこにあったソファに座り、待つことにしました。 


しばし待っても担当者は現れません。
「この場所じゃないのかな?」と一抹の不安を覚えます。

理由あってそのとき私の携帯は不通。
「担当者と会えないと撮影スケジュールが狂ってしまう、どうしよう」と不安は募ります
 

玄関ホールには、先ほどの男性がまだいます。
私に近づいて来て、携帯の画面を見せます。
不安そうな私をおもんばかってでしょうか。表情は笑顔です。

携帯の画面には、英語で「誰かを探していますか?」と表示されています。 

私:"I am waiting for someone named ○○ to come here.(○○(担当者の名前)という方を待っています。)" 

今度は、携帯の画面に、「彼女は何号室に住んでいますか?」と表示されます。 

私:“I don’t know.(わかりません)” 

初老の男性は、笑顔を保ちながらも、眉の内側を引き上げます。
「わからなくて残念。解決の糸口にならなくて残念。でも安心して」。そんな意味だと感じました。

すると、男性はマンションに出入りする住人らしき人々に近づき話しかけます。
話している様子から私のことを助けてくれるように頼んでいるようです。
 

そうこうしているうちに、担当者が登場。 
担当者:「スタジオは隣の建物です。タクシーの停車ポイントがこの辺りを示していたので、もしかしてと思い、探しに来ました」。 

一件落着です。 

結果から考えると、この初老の男性が私の問題を解決したわけではありません。

しかし、異国の慣れない地で言葉も通じない。携帯も通じない。
こうした不安の中、この初老の男性の笑顔と気遣いが、いかに私の心を温かくしたか。想像できると思います。
 

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就活面接に臨むとき面接官の様子を気遣っていますか?日々の業務で相手の状況を気にしていますか?


こうした気遣いや親切な振る舞いをどうすれば出来るようになるのか。
 

「簡単でしょ?」という方は、大変素晴らしい方、あるいは、出来ていると思い込んでいるだけの方だと思います。

この初老の男性の表情や行動は、日々他者へ気遣いする気持ちが根付いていなければ出来ないことです。 

そもそも、気遣いや親切な振る舞いが出来るようになる必要はあると思いますか? 

あります。当然にあります。 

就職面接に臨むとき、面接官の様子を気遣って話していますか? 
用意してきたアピール内容を話すことだけにしか注意が向かないと、面接官が「わからない」「もっと深く聞きたい」「こちらが聞きたい質問の答えではない」と思っていても、気づくことが出来ないでしょう。 

営業の場で、型通りの営業トークをしていると、お客さんが「言っていることがわからない」「この部分もっと聞きたい」「質問したい」と思っていても、気づくことが出来ないでしょう。

日々の様々な業務連絡も同じです。
相手がどういう状態か。相手が何を求めているか。 

学生時代と比べて、社会人として付き合う面々は、育ってきた環境も年齢も価値観もバラバラです。
文化も異なるかも知れません。
学生時代に通用していた何となくの感覚では、伝わらない、伝わりにくいのです。 

 

気遣いや親切な振る舞いを身に付けるには「まず余裕を持つこと」


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具体的な方法、表情を読み、表情で伝える方法は、本コラムの様々な場所で書いています。
そして、これからも書きます。

ここでは別の観点から一つ紹介します。 
それは、相手を観察する余裕を持つこと。

自分のことでいっぱいいっぱいになっていては、相手の状態を把握することは出来ません。
相手の望みはわからないのです。
 

余裕を持つにはどうしたらよいか。
単純な方法は、時間に余裕を持つことです。

面接時間の30分~1時間前に面接会場付近に到着し、カフェなどで気持ちを落ち着け、アピールポイントを再確認する。

営業の場合も同様です。
営業先に早く行き、交渉の時間まで付近のカフェなどで営業資料を再確認。

日々の業務で余裕を持つには、日常的に仕事を締切りより早く終わらせる努力をすること。
そうすれば、緊急の業務が入ってきても慌てずに対応できます。
 

時間がないと余裕がない。余裕がないと自分自身のことでいっぱいいっぱいになる。
そうなると、他者に対して気遣いや親切が向かなくなる。

時間に余裕を持てるように工夫しましょう。 

 

ではでは、実践を重ねて下さい。 

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