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就活コラム

笑顔の伝え方【基礎編】

こんにちは。カチメン表情監修の清水建二です。

前回のコラムでは、表情フィードバックを利用した感情の育み方について解説しました。表情を作ることでその表情に合った感情を生み出すことが出来る。この仕組みを利用することで、小さな感情を大きく、わかりやすいものに育むことが出来る、という話でした。

本日は、笑顔の作り方について解説します。

まず、口角を引き上げて下さい。
左右対称になるように、口角を、引き上げる。歯も見えるように口角をグッと引き上げる。
必ずしも歯を見せる必要はないのですが、ここは練習なので、歯を見せる満面の笑みをしてみましょう。
カチメンのアプリ、携帯の写真機能、あるいは鏡で、自分の顔を写しながら。
いかがでしょうか。出来ましたか?

次に、目の周りを意識します。
口角を引き上げながら、頬も引き上げます。
そうすると、目の周りの筋肉が動くと思います。
実感が湧かないようでしたら、目いっぱい口角を引き上げてみて下さい。
口角に押され頬が引き上がります。

口角が左右対称に引き上げられ、
目の開口部が三日月型になる。
三日月型というのがわかりにくければ、
目じりにしわが出来ている(あるいは、目じりが下がっている)か確認して下さい。
目じりにしわが出来ていれば、その笑顔、正しく出来ています。見本となる表情は、次の通りです。

いかがでしょうか?

眉を引き上げる、眉を引き下げる動きに比べ、難しいですね。適切な笑顔を作るのが難しい理由は、主に3つあります。一つに、口角が左右非対称に引き上げられてしまうと、軽蔑を意味する表情となってしまい、良くない印象を与えてしまいます。二つに、目じりにしわが出来ていない笑顔は、いわゆる、目が笑っていない笑顔となり、冷たい印象を与えてしまいます。三つに、消え方です。自然な笑顔は、顔からゆっくりと消えるのですが、作った笑顔は、サッと消えがちです。これら3つを意識して、自然な笑顔を表せるようになることが大切です。何度も練習してみて下さい。表情筋は筋肉ですので、練習しているうちにスムーズに動くようになります。

笑顔は、幸福表情や喜び表情と呼ばれます。言わずもがな、幸せを感じるときや楽しいとき生じ、友好的な印象や好印象を与える表情です。この表情を面接の場で意識して動かします。面接官の話を聞くとき、笑顔になることで、「あなたの話を好意的に受けとっています」という印象を伝えることが出来ます。面接官に話をするとき、笑顔になることで、「この話に、好意的な意味ですよ」というシグナルを伝えることが出来ます。それでは、笑顔になりながら、目の前に話をしている面接官を想像し、次のセリフを言ってみましょう。

「そうなんですね!」

いかがでしょうか。真顔でも言ってみて下さい。

「そうなんですね」

笑顔か、真顔か、全然印象が違うと思います。笑顔で「そうなんですね!」と発することで、「好意的に話を受けとめている」と印象付けることが出来ます。

それでは、次のセリフ。目の前に話を聞いている面接官を想像し、笑顔で発してみましょう。

「私の長所は、忍耐力です」

「忍耐力」と発するとき、笑顔になることで面接官の心に「忍耐力」という言葉が好意的だと印象付けられます。

カチメンや鏡を使って練習するときは、まずはセリフなしで、満面の笑顔で練習してみましょう。口角や頬、目のまわりにある筋肉を柔らかくするイメージで。口角と頬を引き上げ、そのまま3秒キープして、戻す。これを繰り返します。慣れてきたら、セリフを入れながら、笑顔になり、戻す。これを繰り返します。セリフは先のセリフでも良いですし、自分で用意したセリフでもOKです。好印象を伝えたい言葉を発している間、笑顔になり、戻す。これを繰り返します。

さらに慣れてきたら、より実践的によりリアルに。表情と感情は連動しています。満面の笑顔ならば、強い幸福感情を意味し、軽い笑顔ならば、弱い幸福感情を意味します。軽い笑顔のときは、必ずしも歯を見せなくて良いです。軽く口角を上げる程度で、ニコッと。幸福感情や好印象を伝えたい程度に応じて、表情の動きに強弱をつけ、臨機応変に動かすことが大切です。ではでは、練習頑張って下さい。

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