こんにちは。カチメン!表情監修の清水建二です。
前回のコラムでは、学生の皆さんから頂いた相談や質問にお答えしました。
「複数の面接官がいる場合は、原則、質問をしている面接官に目線を合わせよう」「オンライン面接では、原則カメラ目線でメッセージを受け、伝えつつ、時折、画面に映る面接官の表情を見よう」「集団面接では、座席位置によって反応の仕方を変えよう」「笑顔を意識すると内容を忘れてしまう…練習あるのみです」「オンライン面接でも表情は重要というデータがあるのです」、ということでした。
これまでのコラムでは、表情に特化した伝達力の高め方を解説してきました。
本日は、総合的な非言語伝達力を高める上で知っておいて欲しい、表情・声・身体の特徴について解説します

情報量が多いのは、表情、声(言葉そのものではなく、ここでは非言語の側面、例えば、声の大きさやトーンを意味します)、身体の姿勢や動きのどれだと思いますか?
表情>声>身体の順で情報量が多いことがわかっています。
表情からは、幸福・軽蔑・嫌悪・怒り・悲しみ・驚き・恐怖・羞恥・恥・罪悪感・畏れ・誇り・熟考・退屈など様々な感情や認知の状態がわかります。声からは、幸福・軽蔑・嫌悪・怒り・悲しみ・驚き・恐怖・熟考+α。身体からは、ポジティブかネガティブか大まかな感情がわかります。
もちろん、膨大な知識を持ち、長年のトレーニングを積んできた専門家の目や耳、あるいは、テクノロジーの力を借りれば、もっと細かい情報を得ることが出来ます。しかし、生身の目と耳で捉えることの出来る、裏を返せば、伝えることの出来る情報量は、表情>声>身体の順で多いのです。
こうした事情から、本コラムでは表情について集中的に解説してきました。
一方、声と身体も使い方を工夫し、表情と組みわせることで伝達力をさらに高めることが出来ます。
まずは、声についてです。
基本的に声と表情は連動しますので、細かな意識は必要ありません。
声の伝達力を磨くか、表情の伝達力を磨くか、どちらかがしっかりしていれば、両者は連動します。
試しに、笑顔で怒鳴り声を上げようとしてみて下さい。難しいと思います。
眉間にしわが入ってしまい、怒り表情が生じてしまうと思います。
注意して頂きたいのは、声の大きさと話すスピードです。
声が大き過ぎる方はあまりいませんが、小さい方は時々います。こちらが「もう少し大きい声でお願いします」とお願いしても、次第に小さくなり、元の大きさに戻ってしまいます。
面接では、普段の声の大きさより気持ち大きく話すように心がけて下さい。
一方、話すスピードが速い、これはあるあるです。緊張するとどうしても速くなりがちです。
面接練習を沢山し、自信をつけて下さい。そして、面接本番では、面接官の様子をよく見て、会話のキャッチボールが出来るようにしましょう。
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