オンライン面接やオンラインミーティングで気を付けたい表情の「クセ」
こんにちは。カチメン!表情監修の清水建二です。
2024年2月4日に執筆したコラム、「カメラ目線を意識する-オンライン面接時の表情伝達法」にてオンラインで面接を受ける際のポイント3点を解説しました。
簡単に振り返ると次の通りです。
- 明瞭な話し方や大きな表情・動作で印象を強めること。
- 基本はカメラ目線で話しつつ、時折画面上の面接官をチェックし表情に応じた対応を行うこと。
- 自宅よりも通信環境・静寂が整った場所を選び、緊張感ある状態をつくるために環境整備や、発声・運動・軽い散歩などで自身のパフォーマンスを整えること。
これら3点は、主に自身が発言する側の視点に立ったときのアドバイスでした。
本日は、聞き手側の視点に立ち、オンライン面接だけでなく、オンラインミーティングやオンラインでのコミュニケーション全般について気を付けたいことを2点に集約し、共有したいと思います。
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| その1:「パノプティコン状態」と呼べる振る舞い |
一点目は、「パノプティコン状態」と呼べる振る舞いです。
「パノプティコン」とは哲学者ジェレミ・ベンサムが提案した監獄の構造で、中央の監視塔から囚人は常に見られる可能性があるものの、看守が本当に見ているかは分からないという不均衡な状況を指します。
これをオンラインミーティングに置き換えるとどうでしょう。
相手はカメラをオンにしているのに、自分はオフのまま。こちらは相手の顔を見ることが出来るものの、相手から自分は見えない。
まさに一方的な「監視」関係です。
話し手の立場に立つと、不安は高まります。
画面越しに熱を込めて語っても、聞き手の反応が見えず、関心を持っているのかわからない。
特にプレゼンテーションのようにある程度一方向的に発信し続ける必要がある場面では、この不均衡は大きなストレスです。
事情によりカメラをオンにできない場合もあるでしょう。
そのようなときは、チャットで質問したり、スタンプで反応したり、話し手が「自分の話は聞いてもらえている」「関心を持たれている」と感じられる工夫を行うことが重要です。
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その2:カメラをオンにしている中で起こる「地蔵」 |
二点目は、カメラをオンにしている中で起こる現象です。
それは、「地蔵」です。
この言葉は、ライブ会場などで観客が身じろぎもせず座ったまま演者を見ている様子を揶揄した表現です。
オンラインミーティングでも同じような現象が起こります。
発言者の話を無表情、あるいはほとんど表情の動きがない状態で聞いている。
発言者からは「映像が止まっているのでは?」「こちらの話、聞いてる?」と誤解されかねません。
この「オンラインミーティング地蔵」、びっくりするほど多いです。特に男性。
一方、女性は、共感力が強いためか、話し手に程よく反応されている様を多々目にします。
また、無表情は、発言者に「こちらのメッセージがちゃんと届いているのだろうか?」という不安を与えるだけでなく、ネガティブな印象を与える可能性があります。
無表情は、自身の真顔の印象が相手に伝わります。
男性は、太い眉やがっしりとした顎、ごつごつした顔つきから怒っているような印象、女性は、弧を描いた眉や大きな目、丸みを帯びた顔つきから驚いているような印象を与えることがわかっています。
これは性差としての傾向ですので、個人差は色々あるでしょう。
いずれにせよ、自分の真顔の印象が相手に伝わります。
ですので、相づちをしたり、眉や口角を軽く上げることをしたり、適度なタイミングでリアクションしましょう。
発言者に「きちんと聞いていますよ」「関心を持っていますよ」ということを伝えることが出来ます。
発言者の話す意欲を高めることにもつながります。
特に「地蔵」は、リアルなコミュニケーションでは起きなくても、お互いの目線が合わないオンラインコミュニケーションで生じやすい現象のように思います。是非、意識してみて下さい。
ではでは、実践を重ねて下さい。