◆回答例
私の長所は「粘り強さ」です。
「100名以上集客できる学生イベントを企画したい」と、数人の友人と共にイベントの企画を行なっていました。しかし、知名度もノウハウもがないがゆえに最初の方は開催しても集客が上手くいかず、イベントの会場費等を支払うと赤字になってしまう状況が続きました。次第に主催メンバーの士気が落ちていってしまい、イベントをやめたいと口にするメンバーも現れてしまいました。「みんなで成功させて100人呼べた達成感を味わおう。今後の自信にも繋がるから」と説得し、どうにか辞めてしまいそうなメンバーを引き留めました。その際に、どうしても会場代の費用負担が難しいというメンバーがいたため、会場代の負担と利益が残った場合の配分率のバランスを調整し、妥協点を探るということも行い、解散の難を逃れることができました。
解散は免れたものの、すぐに状況が好転することはありませんでした。それでも開催を続けた結果、なんとか開催4回目で100人を達成することができました。
1人で粘り強くコツコツできるだけでなく、粘り強くチームを引っ張れることが私の長所だと考えています。
一方、
「自分の意志を強く通してしまいがちなところ」は私の短所だと認識しています。
自分が決めたことを曲げることが昔から苦手で、部活でキャプテンを務めていた際にメンバーと衝突する等、失敗をよくしていました。イベント主催を行った際にチームが崩壊しなかったのは、単に粘り強く説得するだけでなく、辞めたいと考えている理由を聞き出し、相手との妥協点を探ることが出来たからだと考えています。
これができるようになったのは、
高校時代に初めて自分と同じくらい意志が強い人と意見が衝突して、埒があかないと感じたことがきっかけです。自分の意志を押し通し続けるのには限界があること、双方がそれで良い思いをすることはないことを理解し、今では率先して妥協点を探すように自分でも心掛けています。
それでもまとまらないこともあるので、最近では、「まぁまぁ」とヒートアップする自分を抑えてくれる仲間をチーム内に持つようにもしています。
以上
今回は実際に弊社に新卒入社したメンバーのエピソードを回答例として挙げさせていただきました。
「長所と短所に関する質問は、組織作りの観点で質問されているんだ」という認識を持っていただいて、
人と協力して目標に向けて努力した経験、その中での成功体験、失敗体験を振り返って話せるように、
準備を進めていただけましたら幸いです。
自分の学生時代のエピソードを振り返りながら回答例を記載してみました。
ここまで読んでくださった皆様もぜひ、ご自身の経験を振り返って、
「面接官の気にするポイント」に沿ったガクチカのエピソードが話せるように準備してみてください。