就活で勝つ人間は「単に動き出すのが早い」説、あります
こんにちは、カチメン!就活コラム担当のトイアンナです。
内定を取りまくる方に共通する傾向として「動き出すのが早い」というものがあります。
だいたい、トップ企業の内定や複数内定を取る人は、大学3年・修士1年の春に動き出します。夏インターンであわよくば内定を取れないかと動き出し、落ちても秋・冬で取り返して、4年生・修士2年の春には内定が出ている。そんなイメージです。
●優秀さがなくても、早く動けばなんとかなる
就活で早く動くと、たとえ夏インターンで全落ちしても、反省点を活かして秋・冬で頑張れます。しかし、最終学年の春に動き出すと、全落ちしたとき次に受ける会社が減ってしまうのです。単に「就活で内定が取れなくても、何度かやり直せる」という意味で、早く動くことにはメリットがあります。
実際、無い内定の方と、トップ内定を取る方で、そこまで優秀さに差があるとは思えません。特に、同じ大学に入った方で、内定によってそこまでスペックで差がつくかというと、私はそう感じません。ただ、「就活というゲーム」のルールを体感し、どんどん修正していけるという意味で、初動が早い人は内定しやすいのです。
逆にいえば、「自分は周りと比べてポンコツだな……」と思っていたとしても、早く動くだけで修正回数を重ねて、優秀な人と同じラインに立つことが可能です。「あいつが1回でできることを、3回やらないとできないなら、3回やるか」の精神を持ちましょう。
●就活の初動で遅れたと思ったら、「1つ下の学年」の就活を始める
とはいえ……就活で悩んでいる方は、そもそも初動が遅くなり、受けた会社も落ち続け、残っている会社数が減って、にっちもさっちもいかなくなってからコラムを読んだり、人へ相談するケースが多いと思います。
ですが、大丈夫です。そこからでも、実は「就活最速組」になる方法があります。それは「1つ下の学年になった体裁で、夏インターンを受ける」ことです。
たとえば、25卒なら26卒のインターンを受けます。もちろん、登録時は26卒で応募します。そして、「ここから就活を始める体裁で」スタートダッシュを切りましょう。そして、夏インターンで、就活というゲームの訓練を始めればいいのです。あまり志望業界も考えず、どんどん応募して自分を鍛えましょう。訓練だと思えば、チャレンジしてみる気が起きるかと思います。
●1学年下のインターンで内定したら、そのまま就職留年しよう
そうして1学年下のインターンを受け続ければ、夏インターンでトップ企業の内々定が取れるかもしれません。そうしたら、そのまま就職留年してしまえばいいのです。実際に26卒になってしまえば、そのまま入社できるわけですから……!
もっとも、大学によっては、就職留年でもそのまま学費を納入せねばならないケースもあるでしょう。保護者へ「あと1年分の学費を出してくれ」と、土下座する必要はあるかもしれません。しかし、それで生涯年収が大きく変わるならば……と、最終的には頷いてくれると思います。
フルタイムの正社員の生涯賃金は、男性で2.7億円、女性で2.2億円とされています。対して、フリーターは6.000万円です。この差を考えたら、自分の学費分くらいは借金してでも行く価値のある内定先かもしれません。
●内定が取れないと思ったら「1年追加」してみる
こんな風に、自分が周りより遅れていると思ったら、「1年追加」してみましょう。就職留年する以外にも、大学院へ進学することでも年数は稼げます。そこから、必死で就活を頑張ってもいいのです。
私たちの寿命が90年近くまで延びている中、たった1年2年の差では、人生変わりません。極端な話、大学時代はずっと引きこもってソシャゲ課金だけしていた人でも、これから就活で取り戻すことが可能です。今から「最速の人」になりましょう。きっと10年後には、「あの悩みってなんだったっけ?」と笑えるはずです。