「内定して当たり前」の雰囲気だからこそ落ちるとつらい……モチベーションを回復するには
こんにちは、カチメン!就活コラム担当のトイアンナです。
2024卒の就活生は、98.1%が内定したそうです。そう聞くと、就活って楽勝! と思うかもしれませんが、その過程には何社にもお断りされるプロセスがあるわけで……。誰もがラクラク内定する雰囲気だからこそ、断られたらつらいものですよね。
そこで、今回は「何社祈られても平気になる! モチベーションを回復する手順」をお伝えします。
●自分を責めるのをやめよう
まず、自分が落ちた理由を考えたときに、自分のせいにも、会社のせいにもしないようにしましょう。なにしろ、内定する確率は、その年の景気がものをいうからです。
たとえば、就職氷河期の新卒は、私たちと変わらない優秀さだったと思います。ですが、その年は学生の数が多く、バブル崩壊後で景気が悪かったために、多くの方が無い内定となりました。これは、その人達のせいでも、落とした会社や担当者のせいでもありません。
ですが、そこで「自分が社不だから……」「私って、能力がないから……」といった責め方をしても、見当違いなことが多いのです。
実際、「自分を採用しなかった面接官は、女性しか採用しないつもりだったんだと思います」と、相談してくれた方がいました。その方は、繊細で丁寧な仕事をしそうな方に見えました。そして、彼が受けようとしていたのは、ゴリゴリの体育会系な会社ばかりだったのです。
私から「いま受けている会社と、あなたの強みの相性が悪いから、こういう会社を受けませんか?」と、相性が良さそうな会社を列挙したところ、そのまま1社目で内定。いまも楽しそうに働いています。
●自分の原因を特定するとき「性格」のせいにしない
こういった「相性の見定め方」や「自己分析のミス」で落ちていることはありえますが、能力で落ちるケースはほとんどありません。こう断言するのは、私自身が陰キャオタクなのに、多数内定を勝ち取れたからです
実は、私の趣味はゲーム、それも成人男性向けゲームです。しかも、「学生時代に力を入れたこと」は、骨壺を売る仕事でした。骨壺って……。というわけで、初期に面接で受けていた会社は全部落ちました。なぜなら、私が受けていた会社は、どこも協調性を大事にする会社だったからです。私のエピソードに、協調性を感じる要素はさっぱりないというのに……。
その後、私は「自分の強みって、好奇心が強くておもしろそうならとりあえずやってみることだな」と判断し、そういう自分を好んでくれそうな会社ばかり受けました。その結果、キラキラ企業に複数内定した……というわけです
私は、性格が明るくてキラキラ企業へ行ったのではなく、キラキラ企業の「おもしろ人間枠」で内定したのでした。そして内定できたのは、私の能力ではなく、マッチする企業を探せたからにすぎません。
●相性の観点から、受けている会社を選び直してみる
と、こんな風に、相性の観点から受ける企業を考え直してみると、あなたが落ちるのは、単に「受けている会社が、あなたの強みを強みだと感じられていないだけでは?」と思うわけです。
コツコツ頑張れる人なのに、要領がいい人がほしい会社を受け続ける。
愛嬌があるのが強みなのに、セルフワークが多い仕事に応募する。
控えめなのが得意なのに、リーダーシップを要求する会社ばかり応募する。
こういうミスで、落ち続ける人が多数いるのです。もったいない……! といったわけで「自分を責めず、人を責めず」ができるようになったら、先輩やOBOG、キャリアセンターなどでアドバイスをもらいましょう。まずは、自責からも他責からも逃れてください。あなたは悪くありません。戦いは、そこからです