● SPIの性格診断は「自己認識とのギャップ」を分析されている
WebテストのSPIにも性格診断が含まれていますが、実はあの診断では「自分で自分に嘘をついている方」があぶり出されるような質問が入っています。
そして、あまりにも自己と他者認識のギャップが大きな人を、落とすようにできているのです。
私のように就活マニアとしてSPIの性格診断の設問まで対策した人間ならともかく、初見ではこのひっかけに気づかず、つい落とされてしまった……という話は毎年聞かされます。
敵もさるもの引っ搔くもの、我々の自己認識がいかに世間とずれているか、よくご存じなわけです。
しかし、16タイプ診断やストレングスファインダーには、このような「ひっかけ質問」がありません。
そのため、自分で認識している自分の強みだけが表に出てしまうのです。
● 自己分析で性格診断を受ける前にやってほしいこと
とはいえ、ストレングスファインダーや、16タイプ診断「も」優秀ではあります。
特に、「自分なんかに強みなんかない」と控えめに考えてしまう方にとって、強みを探し出してくれるツールは必須ですらあります。
しかし、その前に必ず「ある質問」を自分に投げかけてから、性格診断を受けていただきたいのです。
それは、
「私がこれまでに大した努力をしなくても、褒められたことってなんだろう?」
という問いです。
人には、頑張って強みにできたことと、特に頑張らなくても得意なことがあります。
前者は努力をしつづけなくてはなりませんが、後者は「生きているだけで認められる強み」です。
そして、後者を仕事にすれば、特に努力をしなくても評価してもらえる可能性が高くなります。
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● 自分が何もしなくても得意なことを自己PRに書いてみよう
たとえば、私は文章を書くのが得意です。
美しい文章を書く才能はありませんが、こういったコラムなら1日10本でも書けます。
そして、「こんなこと、誰でもできるようなことなのに……」と思っています。
逆に、私はどんなに努力をしても、逆上がりができませんでした。
50m走も12秒と、きわめてどんくさいほうです。自動車の運転免許で、試験に4回落ちました。
しかし、あまり努力しなくてもやすやすと運動ができた子は、小学校のころからいたはずです。
このように、人には努力しなくてもできることがあります。
そして、自分では努力していないので「人から褒められてやっと強みに気づく」のです。
そういった経験を掘り起こしてみましょう。そして、自己PRやガクチカに書くのです。
性格診断はその後にぜひ、試してみてください。