●社不の就活で必要なのは、表情と姿勢のコントロール
私に相談してくれたある就活生も、ご自分で「僕は社不で……」とおっしゃっていました。実際に模擬面接をしてみると、まさかの「完全に下を向いて話す」ポーズ。
これはAIで生成したイメージ画像ですが、彼はまさにこんな目線で話していました。しかも、すごい笑顔。下を向いているのに笑顔。怖いよ!
この様子を録画して本人にお見せしたところ、「えっ、こんなに下を向いていたんですか!?」と驚愕していました。
そう、自分がどんな姿勢で・どこを見て・どのように話しているかは、なかなか自覚できないもの。
自称・社不の方が気にするのはエピソードの内容ですが、実際に拝見すると、姿勢や話し方、表情であるケースがほとんどなのです。
自分が社不だと思うなら、まずは自分の面接を録画しましょう。録画が恥ずかしいなら、「カチメン!」のような、AIで表情や話し方を分析してくれるアプリを使うのもいいでしょう。とにかく、自分が面接している姿を評価する、第三者の目線をいれることです。
●特に社不と思うなら気にしたいのが「音量と話す速度」
特に、「自分って社不だから」と思っている方に訓練していただきたいのは、音量と話す速度の2つです。
対面の面接で使われる会議室は、下手をすると20人入れる大部屋になることもあります。そうなったとき、面接官と就活生の間には、数メートルの距離ができます。
あなたは、3m向こうの相手に届く音量で話せているでしょうか。
試しに、スマホを録音/録画モードで3m向こうに置いて、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を話してみてください。そのスマホは、まともに集音できていたでしょうか。
もし、音声を選択的に拾うマイクが内蔵されているはずのスマホにも録音されていないなら、そもそも音量が理由で「何を言っているか、わからん」となり、落とされている可能性があります。
次に、話す速度です。
一般的に声の速度は、若ければ若いほど速くなります。
つまり、就活生の話す速度は、30代以上には聞き取りが難しい速度なのです。
よく、おじいちゃん、おばあちゃんに話すときはゆっくり話しますよね。その感覚を思い出して、NHKのアナウンサーと同じ速度で話せるよう、ニュースを再生しながら訓練してみてください。
ここまで、自分で自分のことを社不と思っている方が内定ホルダーに変身するための手順をご案内しました。私もかなりの社不でしたが、普通に内定できました。だからきっと、あなたも大丈夫です。