社不の就活生を複数内定ホルダーに変えた魔法の手順
こんにちは、カチメン!就活コラム担当のトイアンナです。
「就活で苦戦しそうな方、社会にでてからしんどそうな方」を社会不適合者の略で、社不と自称する方が増えています。実際、社不エピソードを聞くと「確かに、ありのままをエントリーシート(ES)に書いたらしんどそう……」となる話題が出てきます。
が、過去にそういう元学生は多数いましたし、彼ら・彼女らの大多数は普通の会社員になっているわけです。ですから、自分のことを社不だと思っている方も、絶対に就職できるのです。
では、いったい就活でどんな訓練を積むべきなのか。実際に、社不の就活生をたった1ヶ月で複数内定ホルダーに変えた実績から、手順をお知らせします。
●ESは社不でも余裕で通る、だが面接は厳しい
まず、社不の方といっても、ESは普通に通せます。なぜなら、ESのエピソードは1日バイトの経験や、1回飲み会を主催した経験でも書けるからです。
ESに書くネタで長期の経験が望ましいのは事実ですが、短期バイトだからこその苦労もあります。「どうせ1日バイトだし……と思っているメンバーにやる気を出してもらい、昨年比で売上を1.2倍にした」など、本気で取り組めば意外と通るエピソードが作れます。
しかし、社不にとって厳しいのは「面接」です。なにしろ、人は話す内容よりも、話し方に影響される生き物。声の高さ、スピード、テンポ、清潔感など、ESと関係ない要素でどんどん落とされます。就活における「社不殺し」は、面接なのです。
●社不の就活で必要なのは、表情と姿勢のコントロール
私に相談してくれたある就活生も、ご自分で「僕は社不で……」とおっしゃっていました。実際に模擬面接をしてみると、まさかの「完全に下を向いて話す」ポーズ。
これはAIで生成したイメージ画像ですが、彼はまさにこんな目線で話していました。しかも、すごい笑顔。下を向いているのに笑顔。怖いよ!
この様子を録画して本人にお見せしたところ、「えっ、こんなに下を向いていたんですか!?」と驚愕していました。そう、自分がどんな姿勢で・どこを見て・どのように話しているかは、なかなか自覚できないもの。自称・社不の方が気にするのはエピソードの内容ですが、実際に拝見すると、姿勢や話し方、表情であるケースがほとんどなのです。
自分が社不だと思うなら、まずは自分の面接を録画しましょう。録画が恥ずかしいなら、「カチメン!」のような、AIで表情や話し方を分析してくれるアプリを使うのもいいでしょう。とにかく、自分が面接している姿を評価する、第三者の目線をいれることです。
●特に社不と思うなら気にしたいのが「音量と話す速度」
特に、「自分って社不だから」と思っている方に訓練していただきたいのは、音量と話す速度の2つです。
対面の面接で使われる会議室は、下手をすると20人入れる大部屋になることもあります。そうなったとき、面接官と就活生の間には、数メートルの距離ができます。あなたは、3m向こうの相手に届く音量で話せているでしょうか。
試しに、スマホを録音/録画モードで3m向こうに置いて、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を話してみてください。そのスマホは、まともに集音できていたでしょうか。もし、音声を選択的に拾うマイクが内蔵されているはずのスマホにも録音されていないなら、そもそも音量が理由で「何を言っているか、わからん」となり、落とされている可能性があります。
次に、話す速度です。一般的に声の速度は、若ければ若いほど速くなります。つまり、就活生の話す速度は、30代以上には聞き取りが難しい速度なのです。よく、おじいちゃん、おばあちゃんに話すときはゆっくり話しますよね。その感覚を思い出して、NHKのアナウンサーと同じ速度で話せるよう、ニュースを再生しながら訓練してみてください。
ここまで、自分で自分のことを社不と思っている方が内定ホルダーに変身するための手順をご案内しました。私もかなりの社不でしたが、普通に内定できました。だからきっと、あなたも大丈夫です。