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就活コラム

テクニックが活きるのは、想いがあるから──「なぜ学ぶか」を見つめる面接準備

こんにちは。カチメン!表情監修の清水建二です。

これまでのコラムでは、面接で良い印象を与えるための表情作りの技術(=戦術)、面接官の気持ちを推測するための表情読解の技術(=戦術)を中心に紹介してきました。

実際、そうしたスキルは大いに役立ちますし、今後も学んでいく価値のある内容です。

ですが、ふと立ち止まって、こんな疑問を感じたことはないでしょうか。 

“なぜ、私はこの技術を身につけたいのだろう?
“この学びの先に、どんな自分を想像したいのだろう? ”

就職面接に限らず、私たちが何かを学ぼうとするとき、つい「どうやるか(戦術)」や「どう進めるか(戦略)」に意識が向きがちです。

でも、それらの土台となる「思想(なぜ・何のために)」を見失ったまま技術だけを追いかけてしまうと、スキルは形だけのものになり、どこか空虚に感じられるようになります。 

だから今回は、あえて思想や想いに立ち返る時間を持ちたいと思います。 

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お客さんの利き手を察して食事を配置する高級料理店。この行動にともなう思想は?


面接で「印象を良くしたい」「面接官と適切に会話のキャッチボールをしたい」というその願いの、根っこにあるものは何か?そして、そのさらに奥にある「思想」とは?
 

この問いは、面接のためだけでなく、人生を通して何かを身につけるすべての場面で、自分を見失わないためのコンパスになります。 

ここで一つエピソードを。

私は、レストランに入るとき、チェックすることがあります。
それは、箸の向きあるいは、食事・食器がどう提供・配置されるか。 

箸の先端が右方向になるように、お鮨なら左手の方を向き、茶碗なら右手側に配置される。とても心地よいです。 

なぜか。それは、私が左利きだからです。
食器等が左利き用に配置されないと食べにくくなってしまうのです。

「いやいや、高級店だけの話でしょ?」と思われるかも知れません。確かにその傾向はあります。
お鮨屋さんなら、料金が高ければ高いほど、早く左利きに気づいてくれます。
 

しかし、高級店でも気づかないお店は、最後まで気づくことはありません。
1食1,000円の定食を出す大衆食堂でも、茶碗を右手側に置いてくれるところはあります。 

「お客さんの利き手に合うように食事を配置する」
これは、戦術です。この根底にある思想は何でしょうか。 

美味しい食事とともに「心からお客様をもてなしたい」「お客さんに心地よい時間を提供したい」というものでしょう。 

この思想を大事にすることで、「お客さんの利き手に合うように食事を配置する」という戦術は、宙に浮いたスキルではなく、様々な戦略・戦術と有機的に結びつき、新たな創意工夫が生まれ、思想のさらなる現実化・深化となるでしょう。 

「お客さんの顔を覚えよう」「常連さんの好みを把握しよう」「お客さんに何か話しかけるべきだろうか」「接待ならば、接待される側には料金の書いていないメニューを渡すべきか(実際にこうしたレストランはあります)」等など。 

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面接で良い印象を残せるよう色々なテクニックを勉強するのはなぜでしょう?


就職面接の話に戻りましょう。
 
就職面接で、良い印象を残せるよう(=戦略)、表情を意識する(=戦術)のは、なぜでしょうか? 

それは、「仕事を通じて自己実現をしたい」「仕事時間をかけがえのないものにしたい」「社会貢献をしたい」等など、色々な理由があると思います。

自分の人生のテーマ、数年単位のキャリア目標に合わせて、具体化し、思想や想いを今一度考えてみて下さい。 

こうすることで、「自分の表情を動かす」「面接官の表情を読む」という戦術が空虚なものにならず、そもそもどんな気持ちを込めたいのか、どんな気持ちを抱いているのだろうか、という表情の中に込められた感情をより深く考え、理解し、様々に応用することが出来るようになるでしょう。 

思想だけでは、現実は動きません。戦略・戦術だけでは、行動に深みが出ません。

思想に方向性を与える戦略と形にする戦術。
全てが結びつくことで、個性が輝く、個性が伝わる。
そんなふうに私は思っています。
 

ではでは、実践を重ねて下さい。

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