表情分析官が質問に答えるコーナー②(^^♪
こんにちは。カチメン表情監修の清水建二です。
本日のコラムでは、学生の皆さんから頂いた相談や質問にお答えしたいと思います。表情に関することだけでなく、広く面接の心構えや自分との対話についてもお答出来ればと考えております。
質問1 カチメン!を使っていますが、どうしても興味関心の点数が上がらなくて…どうしたらよいですか?
カメラに向ける自身の顔の角度や手ブレ、照明に問題がないようでしたら、問題は、眉を上げるという動きの弱さだと考えられます。カチメン!アプリでは、表情筋の動く範囲が大きくなるように、そして、表情の柔軟性が増すように、ある程度大きく表情を動かさないと認識しないようになっています。したがいまして、額に水平のしわが出来るくらい、大きく眉を引き上げてみて下さい。
「セリフなしで上手く行ったとしても、セリフありだと上手くいかない」という声も耳にします。まだまだ眉の動きが柔軟になっていない、あるいは、そのセリフに気持ちが乗っていない。こうした可能性が考えられます。
前者の場合は、練習あるのみです。特に、コロナ禍でマスク生活が長くなり、表情を動かす力が衰えているように思います。アプリを通じて、表情を動かす力を取り戻して下さい。後者の場合は、自分の気持ちに無理をしているわけですので、無理なく興味関心が乗るセリフで練習してみて下さい。
質問2 そもそもどの業者が自分に合っているのかわかりません。どうやって選べばよいでしょうか?
情報収集の方法は色々ありますが、ここでは、表情と感情の専門家として回答しましょう。
それは、人で選ぶ、というものです。人が転職する理由には、「給料が低い」「キャリアアップが望めない」「他にやりたいことが見つかった」…等々、見受けられますが、本音は、「上司と合わない」「職場の雰囲気がよくない」など人に関わることが往々にしてあります。
したがいまして、就職説明会にたくさん参加する、OB・OG訪問を積極的に行う、販売員のいる店舗などでサービスを展開しているならそのサービスを体験(購入)したりして、その業種に関わる人の雰囲気が自分にとって心地よいかどうかを判断の目安にするのも一つの手だと思います。
ところで、私が尊敬する鮨職人に小野二郎さんという方がいらっしゃいます。98歳の現在(2023年)でも、現役で鮨を握っています。二郎さんは、こんなことをおっしゃっています。
「自分に合う仕事などありません。仕事に自分を合わせるから上達するんです」
本当にそう思います。自分の望み通りの業界に入ったとしても、常に楽しい仕事や希望通りのことが出来るとは限りません。否、少ないとさえ言えるかも知れません。
ある程度、業界研究をし、無事に内定を得ることが出来たら、「本当にここが自分のベストかな?」と逡巡せず、全力で仕事に自分を合わせていく努力と工夫も大切だと思います。
参考文献:小野二郎、山本益博『匠 すきやばし次郎: JIRO PHILOSOPHY』小学館(2016)p.11
質問3 面接で不合格になった原因が分かりません。どうしたらよいでしょうか?
明確に教えてくれるところもありますが、教えてくれない場合、どうしたらよいか。自分が否定されてしまった感に襲われると思います。「自分はダメなんだ」「自分は社会に必要とされていないんだ」。なんてネガティブな思考に捉われてしまうかも知れません。しかし、忘れましょう。
本当にあなたの能力や意欲不足ゆえかも知れませんし、面接官の見る目がなかっただけかも知れませんし、不合格の会社で、その時期、あなたのポジションが用意出来なかっただけかも知れません。真相はわからないので、いつまでも引きずっていても仕方ありません。
問題なのは、ネガティブ思考に陥り、勇気を失い、未来の面接までダメにしてしまうことです。
したがいまして、不合格の原因は詮索せず、伝え方の反省や伝え方の成長を目指しましょう。
「早口になってしまったところはあったかな?」
「あの質問には、もっとこう答えた方が想いは伝わりやすかったかも」
「答えられない質問に無理して答えようとしていたかな?」
「面接で緊張するという感覚がつかめた」
そんな未来志向で、次の面接に果敢にチャレンジして欲しいと思います。先を明るく見ましょう。捨てる神あれば拾う神ありです。歩みを止めない限り、希望はあります。
質問4 事前に想定していた質問以外の質問にはどう対応したらよいでしょうか?
想定質問に対する答えが本音である限り、想定外の質問がなされても、その返答に一貫性は保たれると思います。したがいまして、殊更、慌てることはありません。ただ、緊張してしまい、ウソをついていると勘違いされるような動きはしないように気をつけましょう。詳しくは、「面接官にウソはばれる?ばれない?」を参照して下さい。
ではでは、練習頑張って下さい。