笑顔になるとき、左右非対称に口角が上がる。
左右非対称の口角。
正確には、片方の口角が引き上げられる表情ですが、これは軽蔑表情に特徴的な動きです。
笑顔+左右非対称の口角は、幸福感情と軽蔑感情が混合しているように見えてしまうのです。
軽蔑感情とは、優越感を含むのですが、良いか悪いか、幸福+優越感の混合は、感情的にも相性がよく、他者を見下すときに生じる感情・表情なのです。
面接で見せる表情として、適切な場面を想像することが難しいです。
また、こうしたクセを持っていないとしても、無理に笑顔をつくろうとすると、左右非対称に口角が上がってしまうことが時々ありますので、左右対称に口角が動くように練習し、この動きを表情筋にしみ込ませることが大切です。
鼻の周りのしわにせよ、非対称な口角にせよ、笑顔に加わるこうした微妙な表情の違いを、面接官は気づくものなの? という疑問が生じるかも知れません。
微表情という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
抑制された感情が無意識のうちに顔に漏洩するとき、微細な表情筋の動きとして生じます。これを微表情といいます。
顔の一部にしか表れないこともあり、また、0.5秒ほどしか続かない場合もあります。
したがって、訓練されていない目では捉えることは出来ません。
しかし、「今、○○の微表情があった」と気づくことが出来なくても、「何となく変だな」というレベルで微表情に反応している可能性はあります。
例えば、実験参加者の目の前にモニターを置き、微表情を映し出し、どんな微表情が生じていたか参加者に問う、という実験があります。
このとき、参加者の生体反応(皮膚コンダクタンス:発汗反応)も計測しておきます。
実験の結果、参加者は、モニターに映し出された微表情を特定することは出来ませんでした。
しかし、参加者の生理反応はネガティブな微表情を見ていたときに高まり、印象形成に影響を及ぼすことがわかりました。
ですので、ちょっとした表情の違いが、面接官の印象形成に影響を与え得る、ということなのです。
あまり、気にし過ぎてもよくありませんが、就職活動を機に、自分のクセに気を配ることも大切だと思います。
ではでは、練習頑張って下さい。