パズル方式でできる長所の作文の作り方その3
こんにちは。カチメン就活監修の松原吉宏です。
少しずつ長所を書く時のヒントや話が揃ってきたと思います。
それでは完成させていきましょう。
ピース1:長所そのもの
ピース2:(取り組む際の)課題や目標
ピース3:課題や目標に対しての考え方と行動
前回まででここまで終えることができました。
今回は最後のピースです。
ピースの4つ目:結果
長所を生かしたことでどういう結果に繋がったのかの説明です。
起承転結の結の部分ですが、実は難しい項目ではありません。
皆さん、目立つ実績を考えようとしがちですが、なかなか難しいと思います。
できるだけ上手にまとめていきましょう。
さて、2つ目のピース(課題・目標)を思い出してみましょう。
結果は目標を達成、あるいは目標達成まで行かずとも以前よりも改善ができたという話に基本的になるはずです。
そのため、自動的に書くことは決まります。
今回の課題はお客様が増え、注文が増えることで対応できない状況があることでした。
その対策として、現場で料理を早く出せる工夫や片付けを手際よく行うなどで時間負担を減らすことを実現しました。
その結果として、お客様の待ち時間を減らしたということですね。
ここで気をつけたいのが数字や情景(変化が目に浮かぶレベル)で説明することです。
NG例:この工夫や改善の結果、料理提供や案内でお客様を待たせることを減らすことができました。
OK例:以前であれば、注文後20分以上提供にかかってしまったり、席案内で待ち時間が発生するこ
結果、料理の提供時間を半減でき、さらに、食器の回収やドリンクの注文取りをゆとりを持って行える状態にすることにも繋げていきました。
数字で示しにくい場合、以前と改善後の比較(ビフォアアフターテクニック)で状況を明確に示すことができます。
この方法は使う機会が多いので記憶しておいてください。
ではパズルを組み立てましょう!
作文例:
私の長所はできることはすぐに行動に移し、改善を図る姿勢が強いところです。 約3年間、パスタ専門店で厨房と接客の担当をしており、お客様の待ち時間を減らせるよう業務効率化に取組みました。
店の課題として、お客様が増えることで、注文が増え、対応に時間がかかってしまうことがありました。
しかし、人手不足を補うのは難しく、業務の改善から負担を減らす方法以外が浮かばない状態でした。
考えていても改善は難しいと考え、まず、できることを探していく気持ちで1つ1つの仕事に無駄はないのかを点検することから始めました。
まず、パスタの注文が多いため、パスタの調理の流れを見直していきました。
現状のパスタの作り方では茹でたパスタをフライパンに入れ、ソースをその上にかけてから混ぜるという方法でした。
そこで、混ぜるということが作業の中で一番の負荷になっているため、ソースをかけるときに散らすことで混ぜる回数を減らせると考え、実践しました。
それ以外にもすぐに提供できる料理はメニュー表でコーナーを作りまとめてわかりやすくすることで、注文が入りやすくなる工夫をしました。
すぐに提供できる料理で人気のものは隙間時間に盛り付けてより早く提供することを心がけ、お客様をお待たせしないよう改善しました。
食器回収の際も、料理を提供後に回収できるものを回収するという習慣にすることで、少量ずつでも回収し合間に皿を洗いやすくするなど、動きに無駄がないように変えていきました。
以前であれば、注文後、提供に20分以上かかったり、席案内で待ち時間が発生し、お客様が帰られることもありましたが、これらの改善の積み重ねの結果、料理の提供時間を短縮でき、さらに、食器の回収やドリンクの注文取りをゆとりを持って行える状態にすることに繋げていきました。さらに、待ち時間の発生を減らすことで売上の機会損失も減らすことにも成功しました。
〜注意事項〜
ESのための作文をすると字数が400字など短めになって具体的な話が弱くなりがちです。
最初に、具体的に書くことでESは要約した文章を入れ込むだけで大丈夫ですし、面接で350-400字くらいで話した後の面接官の質問にも具体的にまとめた文章を書いておけば対応しやすいです。
繰り返しますが、書けないことは話せないです。
面接対策で重要なのは話す練習以上に丁寧な作文を行うことであるとしっかりと記憶して下さいね。