圧迫面接への向き合い方〜聞かれることへのしんどさを喜びに変える!〜
カチメン!就活監修の松原吉宏です。
今回は圧迫面接と呼ばれるものについて解説します。
呼ばれるもの、と書いているのは、迫面接は存在しないという考え方からです。ただ、どうしてもそう感じさせてしまうこともあります。圧迫面接と感じさせてしまうものの正体について分析しますね。
そもそも面接とは何のために行うのか?
今までのコラムでも書いていますが、目的は採用するためです。そして、面接は書類選考やGDなどと同じく、応募者の価値を判断するためのものです。そのため、応募者のことを深く、細かく知ろうとすることがあります。それが応募者の感覚とうまく噛み合わないことで圧迫面接という存在に感じさせてしまう可能性があります。これが圧迫面接の正体の一例です。
●圧迫面接の例を知る
面接では以下の3つが格好のターゲットになります。
・抽象的な話
・根拠が見えない話
・理想論に感じる話
こうした話だけでは面接官は応募者の価値判断ができないため、質問をします。本来は落選になる話し方ですが、わざわざ質問をして知ろうとしてくれていると考えて下さい。実は面接官の配慮が圧迫面接にされているものもあります。
面接官の質問に回答できれば問題ありませんが、対策が不十分だとしんどく感じて圧迫と捉えてしまうと思います。圧迫面接の質問例、応募者の心理、回答方法を以下に例示します。
「なぜその時に◯◯という判断ができなかったのですか」
→失敗例へのツッコミ
応募者の心理例:気付かなかったとしか言いようがない。
回答方法の例:気付けなかったならそれについて言い訳せずに認めましょう。皆さん、できていない=ダメと考えがちですが、ごまかす態度の方が社会人目線ではマイナス印象です。
「そう考える根拠について教えてください」
→通常のツッコミ
応募者の心理例:そう言われても、それがいいと考えたからとしか言えない。
回答方法の例:理由を思い出して回答しましょう。それができない場合、対策を後述する方法で行っていきましょう。
「社会貢献したいというなら今何かやっていることはありますか」
→やっていない人にとって痛いツッコミ
応募者の心理例:やっていない、どう回答したらいいだろう。そんなことしている人ばかりじゃないのにどうして聞いてくるんだろう。
回答方法の例:就職活動を通じてそういう気持ちになったという話、あるいはそういう動きをしようとしている計画を伝えましょう(面接官が容認するかは不明で、行動をしていない場合、社会貢献という話は面接官が違和感を感じるため避けたいです)。
ちなみに、この質問は総合商社やベンチャーで聞かれることがあります。
実際に社会貢献活動や自身で何か行動している面接官にとっては疑問に思うことで意地悪ではありません。
すでに活動している人にとってはチャンスの質問です。
圧迫面接を喜んでいる人が受かる!〜圧迫に勝つ方法〜
深い部分まで対策できている応募者は圧迫面接という感覚はなく、「しっかりと細かい部分まで聞かれている」という気持ちになるはずです。
圧迫面接というしんどさよりも聞いてもらえている=安心という気持ちになることさえもあります。
実際にワイズ就活塾の塾生は聞かれることを予測して対策ができているため、「圧迫面接でした」という感想を送ってくることは稀です。
簡易的な対策として、自身が話そうとする内容にこういう問いかけをして下さい。
・なぜ?(理由)
・何?(例えば? 具体的には?)
・どのように?(方法)
・ほかには?
面接で一番聞きやすい質問であり、論理性を問うポイントになる部分です。
これを対策するだけで、格段にレベルアップを図ることができ、圧迫面接と感じにくい状況になります。
圧迫面接のメリットとして、深く聞かれているからこそミスマッチを減らすことができることです。
深く聞かれることを喜んでいけるようにしましょう。
※面接官も面接のプロではないため、事実として言葉遣いや態度に問題があることも否定しません。
また採用側の企業の問題というよりも面接官個人の問題で起きる圧迫面接もあります。
ワイズ就活塾の生徒に対しても、セクハラや人格否定の話があったことを把握しています。
今回のコラムではそうしたものは題材にせず、圧迫面接と誤解されやすい例についての説明にしました。