インターンシップで就活生が意識すべきこと 〜企業の気持ちを知ってインターンシップに臨む姿勢を作ろう〜
カチメン!就活担当の松原です。
今回はインターンシップと本選考の違いを面接側の論理から分析していきます。
この論理分析はコラムでも多く行っていますが、この分析ができるようになると多くの分野で応用ができるので、意識して下さい。
インターンシップ実施の目的とは、企業がなぜインターンシップを実施するのかを考えてみましょう。
それを考える前に企業はインターンシップの告知、開催に膨大なお金をかけていることを記憶して下さい。
そのお金をかける価値がなければ行いませんので、価値があるものという前提で見ていきます。
いくつかありますが、価値の中でも重要なものを2つ紹介します。
価値その1:早い段階で学生に自社や提供する商品・サービスを知ってもらい、興味を持ってもらうチャンスになること
知名度の高い企業(特にBtoCという個人が顧客の企業で多い)もできるだけ自社に興味を持ってもらうことで、多くの学生に応募してほしいと考えています。
そして、どうしても知名度が低くなりやすいBtoB企業(法人が顧客の企業)はとにかく知ってほしいという気持ちが強いです。
インターンシップを実施することで就活生に自社や提供する商品・サービスを知ってもらうことができます。
そのため、採用目線でのメリットだけでなく、企業にとって知名度を上げる宣伝の要素もあります。
ちなみに、知名度を上げるという部分では普段テレビCMを流さない企業が冬頃から流していることがあります。
特にBtoB企業で多いです。
これは主に、就活生や保護者へのアピールです。
さらに、CMをこういう企業があると多くの人に知ってもらえる点もあります。
価値その2:早い段階で優秀と感じる学生を採用できるチャンスになる
インターンシップで面接、グループワーク、社員との面談などを実施し、将来性があると感じる学生に対して早期選考を行うことができます。
インターンシップの初期段階では可能性を感じなくても、経験や気付きを通じ、成長する学生もいます。
そういう学生を優先的に選考し、採用することができれば企業にとって大きなメリットになります。
就活生が意識すべきこと
まず、企業が大きなお金をかけていることとこれらの価値を意識して下さい。
本選考に来るかどうかわからない学生に来てほしいかというと本音としては微妙です。
早期段階とはいえ、価値その1もその2もできれば満たしている人が望ましいでしょう。
インターンシップを行う際、人数の制約が出るため、企業としては早期段階で自社とは言わずとも、自社が属する業界への興味がある方を優先したい気持ちがあります。
宣伝や開催に大きなお金をかけている以上、本選考に来てもらえる可能性が高い人を優先するのは当然です。
インターンシップでよくあるES・面接質問
・なぜ当社のインターンシップに応募しようと思ったのか
・インターンシップで得たい学びは何か
その他、自己PR(長所、学生時代力を入れたこと)が多いです。
基本的に奇をてらったものよりも各社で似たことを聞いてきます。
就活の初期段階のため、多くの就活生がまだ就活や企業、仕事について知識がない状態です。
その状況で、企業側が絞り込んだ質問をするとその時点できちんと回答できる就活生は少ないです。
そして、就活生は聞かれる以上は無理やり作った回答であっても伝えるしかなくなります。
そのレベルの内容を知っても企業にとって可能性を感じる学生を見抜くという面でメリットが少ないため、あえて、就活生のみなさんの興味やどんな人かの概略がわかるような質問をします。
企業は基本的には利益追求をしています。
インターンシップという投資をする理由を考えると自然に見えてくることがあります。
ぜひ意味を考える癖をつけて下さい。