カチメン!就活コラム

大手企業に行くべきか〜事務系編〜

作成者: 松原吉宏|24/07/14 4:00

こんにちは、カチメン!就活監修の松原吉宏です。 

今回は前回に続いて、ワイズ就活塾の生徒さんからの質問でもよくある「大手企業に行くべきか」をテーマにしますね。
今回は事務系の方向けの内容でメリット・デメリットから考察します



大手企業に行くメリット
・大きな仕事に関わることができる可能性
この大きな仕事に関わる可能性を業種別に例示します。
大きな金額の仕事という言い方も業種によっては正しいかもしれません。

<銀行や証券会社の法人営業>
融資金額や資産運用額は数千万円レベルになる可能性もあります。
自動的に大きな金額の仕事になりますね。

<総合商社>
昔はカップ麺からロケットまで網羅と言われていましたが、今は卸売という本来の商社機能だけでなく、事業投資も多くあります。
場合によっては億単位の事業に関わることもあります。

<都市開発など不動産系>
数百億円あるいはそれ以上のものに関わる可能性があります。
都心に大きな商業ビル兼オフィスビルができれば、人の流れに影響があり、その地域の経済への影響も計りしれません。
こうした分野は大手企業だからこその魅力です。

・給与や有給休暇の取得などの待遇面
一般的に大手企業は給与が高いです。
また、有給休暇取得率が高めだったり、残業代の支払いもきちんとされている事が多いです。
上場企業の場合、世間体もあり、働き方改革も少しずつ進んでいます。

中小企業だからこれらが整っていないとは限らないですが、大手企業のほうが情報開示が多いことでの安心感もありますね。

福利厚生という言葉を学生の方から耳にしますが、この部分は昔と違い、インターネットの旅行代理店がお手頃なことや個人でも福利厚生のサービスに加入することで補えます。
資産運用も自分で行う時代のため、財形貯蓄なども大きな影響がなくなってきています。
福利厚生サービスは一部の有料のクレジットカードにも付帯している場合があるので、調べてみて下さい。

・転職がしやすいこともある
転職市場では大手企業からのほうが中小企業からの転職よりもやはりしやすいです。
A社での業務経験がある人」という条件で企業が人材紹介会社に探してもらうように依頼することもあります。
とはいえ、作業要素が強い仕事だとキャリアになりにくいですし、あくまでも仕事での実績が求められることは記憶して下さい。

大手企業に行くデメリット
・人間関係の変化
これについては技術系編にも記載しているので参考にして下さい。

・キャリアが狭まりやすい
縦割りになっており、役割が明確に決まっていることが多いです。
いい部分で言えば、自分の職務範囲の中で専念できる。
悪く言えば、どうしても業務範囲が狭くなりやすいです。
転職を考える際に、経験している業務範囲が狭いことで転職の求人の条件に当てはまりにくいことや経験値不足と捉えられることもあります。
先ほど条件付きですが大手企業だと転職しやすいという話をしましたが、管理職や管理職候補を募集している求人の場合、広い経験が求められることもあります。
大手企業でも入社後、自分で手を挙げて色々な仕事に関われる環境のだと良いですね。

・転勤が頻繁な場合もある
特に営業職の場合、営業所が国内外に点在していることが多いです。
そのため、転勤も多めの企業があります。
このあたりは説明会で質問するなど事前に把握すると良いでしょう。

最近では大手企業でも転勤なし、在宅ワークのみなど働き方改革を進めていることもあります。
アンケート調査では転勤が退職のきっかけになると回答する人が6割、転勤がない企業に行きたいと考えている人が8割など勤務地を意識する人が増えています。
人手不足時代のため、この実情を意識して対応する企業は増えていくかもしれません。

転勤がむしろ刺激があって好きという方にとってはデメリットとは言えないですが、家庭を持つ方は先に意識しておくと良いと思います。

簡単ではありますが、大手企業に行くという選択をする際の参考にしてくださいね。
どう働くか、どう生きていきたいのかを意識してみましょう。
同じ企業で働き続けると決め込む必要はありません。

事務系の場合、技術系と違い、異業種転職もし易い方です。
自由度が高いからこそ、企業の看板に頼らず、自身で実績に繋がる仕事ができるようにしていけると良いですね。