周りと異なる動きをすれば内定が取れる |
なぜ突然、全体の話を始めたのか。答えは「ライバルを考えてもらうため」です。
周りが「業界を早く絞り、福利厚生が充実している”そこそこ大手”ばかり応募して、早めに就活を終わらせる」なら、逆に以下ができる人が強くなります。
- 業界を問わず応募する会社を増やしてみる
- 体育会系の組織や、上意下達の文化で働ける精神力がある
- トップ層の内々定が出る学部3年生/院1年生の12月以降も就活を続ける
上記の動きをする人が、自分に合った会社へ内定ができそうなのは明らかではないでしょうか。
たとえば、「体育会系でも頑張れます! その代わり給料欲しいっす!」と言える人は、もろ手を挙げて歓迎されるわけです。
と、言いつつ、私も体育会系組織は苦手なタイプ。 ただ、体育会系といっても以下の4種類に分かれます。
- 取引先のキツい言葉に耐えながら要望に応えてお金がもらえるタイプの会社:広告代理店、総合商社など
- 優秀な上司からロジカルに指導されてお金をもらえる会社:外資系投資銀行、外資系コンサルティングファームなど
- 会社自体が体育会系で、上司のしごきを通じお金がもらえる会社:石油、重工など
- 単純に労働時間が長くて「体育会系」と呼ばれている業界:テレビ局、出版社など
この4種を見ていただいて「給与が高ければこのうちの○番だけ耐えられる」という方は、案外いるのではないでしょうか。
たとえば、私はロジカルに淡々と詰められるのは耐えられますし、取引先に嫌な人がいても社内で「ひどいですよね~!」とわかちあう仲間がいれば大丈夫です。一方、理不尽な社内のしごきには心がやられます。
こんな風に、みんなが「イヤだよね」といっている業界でも、自分は全くダメージを受けない場所を選べば、低倍率で内定しやすいのです。
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人事の気持ちを逆手に取った志望動機を語る
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採用担当者であれば、就活生のトレンドはつかんでいます。
そして、多数の学生が「タイパ、早く帰りたい、福利厚生」と言っていることを悲しんでいます。
だからこそ、志望動機で「私は長らく、自分が一生を通じて働きたいと思える会社を探していました。そして、御社がそこだと思いました」なんて言われたらときめくわけです。
草深さんのデータ分析によれば、就活生は業界をサマーインターン前に絞っています。
つまり、第一印象や知名度で業界を絞っているわけです。
「友人が実際に企業を知る前から業界を絞るのを見て、自分はもっと現場を見てからキャリアを決めたいと考えました」などと言われれば、人事はもうコロッと落ちます。「君、わかってるね!」と。
そのうえで、「インターンや説明会を通じいかに御社に惹かれたか」を語られたら、もう内定すると思います。
それくらい、最近の採用担当者は「じっくりと自社を調べ、検討してくれた学生」に飢えています。
就活で勝つなら、まずはライバルを知るところから。
ライバルとは、あなたの周りにいる友人やクラスメイトです。
周りと自分をどう違うように見せるか。そこに必要なのは、優れたエピソードではないのです。