こんにちは、カチメン!就活コラム担当のトイアンナです。
学生の大学名で選考に差をつける「学歴フィルター」の存在は広く知られていますが、学部によっても内定速度に差があることをご存知でしょうか。
まず、内定しやすい文系学部は経済学部と法学部です。
なぜ、理系学部を除くかというと、理系学部は大学院へ進学したうえで、所属したラボから推薦枠をもらって就職するケースが一般的だからです。
よって、理系学部の就職はいわゆる文系の就職活動を選ばない限り「研究室のコネ次第」となります。農学、生物学などのバイオ系は内定率が他の理系より低くなりますが、それでも大学生全体の平均と同程度の内定率を出しています。
文系では、経済学部と法学部が内定しやすい傾向にあります。
これは決して、「学部フィルター」を企業が適用しているからではありません。これら2学部に在籍される方は、就活を始めるのが早い傾向にあるのです。
就活は経験値を積めば積むほど楽になるため、就活を早期に開始した人ほど内定しやすくなります。
そのため、「周りの人間がどれくらい就活に敏感か」が内定においては極めて重要です。
その観点で考えたときに、法学部、経済学部へ進学する方は、そもそも「就職先の選択肢を増やしたいから、この学部を選んだ」という方が一定数います。つまり、高校生の段階から就活を意識しているわけです。そういった方々は、就活を3年生の夏、下手をすると2年生からスタートします。そのため、内定率も高くなるわけです。
特に、経済学部の学生は「数学にもあかるい文系」として、SPIや玉手箱を始めとするWebテストで無双する傾向にあります。大学受験でも数学科目を課されることの多い経済学部を選んだ就活生は、Webテストでもバランス良くスコアを獲得します。多くの文系がWebテストの数学問題で頭を抱えるなか、スイスイと高得点を取り、トップ企業に内定しやすいのです。
対照的に、文系学部でもっとも苦戦しやすいのが文学部です。
これは、文学部がもともと「就活にガチで取り組むなんてダサい」という雰囲気を醸成しやすいことから来ています。就活に早期からしっかり取り組むことが「なんとなくダサいと感じる」ことから、初動が遅くなって無い内定となりがちなのです。
また、文学部生の一部は「大手出版社しか応募しない」スタイルの就活を行いがちです。出版社の、特に編集部門は内定倍率100~1,000倍といわれる狭き門です。そのため、出版社のみに専願してしまうと、それだけで内定確率が下がるのです。
誤解を招かないために強調しますが、学部によって優秀さが変わるわけでありません。
文学部でもトップ企業に複数内定する方は多数いらっしゃるのですが、そういった方は共通して「他学部に多数の友人を持っていた」と語ります。他学部の友人が早期に就活を始める様子を見て感化され、自分も早期就活に身を任せるのです。
もし、自分の周りを見渡していただいて「3年生の9月になっても誰も就活の話をしていない」なら、その環境は少しだけ就活で遅いといえるかもしれません。この条件に当てはまる就活生は、いますぐ「就活キックオフ」などをうたうイベントに参加してみましょう。
そして、キックオフイベントでぜひ友達を作ってください。就活生の友だちができると、お互いに相談をすることで刺激され、動き出すモチベーションが上がります。
「就活なんてダルい」
「就活なんてダサい」
と思っている方こそ、早期就活を始めてさっさと内定し、最高の最終学年を過ごしませんか?