こんにちは、カチメン!就活コラム担当のトイアンナです。
「Webテスト? ああ……Webテね……」
と、ナメられがちなのが、Webテスト。過去問を見てみると、どう考えても難易度は中学校レベル。ぶっつけ本番でなんとかなるでしょ? と思うのも無理はありません。
ところがどっこい。Webテストでは、応募者の最大9割が落とされています。
高学歴でも落ちます。バンバン落ちます。そして、高学歴であればあるほど、Webテストで落ちたことを恥ずかしいと思うため、周りには言いません。筆者も実は、何社かWebテストで落ちていますが、カッコをつけて「ESで落ちちゃって」と言ったことがあります。そうして、Webテスト対策の重要性がさらに隠蔽されるわけです。
先輩の屍を超えてください。どうか、あなたはWebテスト対策をしてください。それが、本稿のキーメッセージです。
では、なぜ企業はWebテストを活用するのでしょうか。Webテストで大半の学生が足切りされるのは、そうしないと大量の学生を、面接へお招きしないといけなくなるからです。人気企業には約1万通もの応募が殺到するため、全員を面接していたら、社員が過労死してしまいます。
ですから、Webテストで「○割以下しか点が取れなかった人は落としましょう」と足切りラインを決めてしまえば、選考の手間が省けるというわけです。
しかも、Webテストで足切りすれば、学歴フィルターを使うことなく、優秀な学生を残せます。公平さをうたっておきながら、実質残るのは高学歴の学生ばかり。こんなに便利な「フィルター」はありません。
逆に、Webテストは人生を逆転する最大のチャンスともいえます。学歴フィルターを使わず、Webテストで上から順に面接へ呼ぶタイプの会社であれば、東大生すら実力で追い抜けるわけですから。
しかも、多くのWebテストにおいて、難易度はせいぜい中学レベル。つまり、じっくり対策し、テストに特化した解き方を身につけるだけで、トップ学生に勝てるチャンスがあります。特に、Webテストで大半の企業が採用するSPIと玉手箱は対策方法がYouTubeにも大量にあります。
そして、何よりも就活生はWebテスト対策をサボります。そりゃそうです。何が悲しくて、受験を乗り越えた今になって、また連立方程式の速度を上げようだなんて思います? ……だからこそ、チャンスがあるのです。
Webテストはみんながサボっているのに、重要度が高い。つまり、ちょっと対策するだけで、周りとの差がつきやすいのです。
いますぐ、Webテスト対策をしましょう。まずは「なんとなく」でいいので、自分が受けうる業界を考えてみます。そして「○○業界 Webテスト 形式」でGoogle検索してください。多くの有名企業は、Webテスト形式が明かされています。そして、自分が受けそうな企業のテスト対策を始めるだけです。
さらに言えば、Webテスト対策ができるのは、せいぜいこの数年だけかもしれません。企業も学生が対策してきていることを察して、「もっと素の能力が見たい」と、対策できないテスト形式を採用しつつあるからです。
たとえば、直近では適性検査にTALを採用する企業が増えてきています。TALは独特な心理テストが多く、対策が非常に難しいテストです。
出典:人総研 TAL サービス概要資料
たとえば、こちらはTALのサンプル問題です。すでに線が入っている画面へ、アイコンを10-15個置かねばなりません。なんとなく「顔のアイコンを逆さに置いたら危ないやつだと判定されるだろうな」くらいのことは察知できますが、残りは未知数です。
昨今、Webテストはこういった非画一的な設問が増えています。また、今後は生成AIを使ったオリジナル問題が学生ごとに出題される可能性すらあります。そう考えると、Webテスト対策がここまで簡単でいられるのは、せいぜいあと数年であると想定できるのです。
したがって、今年就活できている皆さんは、最後の逆転チャンスをつかもうとしているのかもしれません。どうか、いま努力してください。そして、トップ内定を掴んでください。