こんにちは、トイアンナです。
就活生の多くが「面接官の印象が良かったから」「人事の方が親切だったから」という理由で入社先を決めます。
何なら、給与や福利厚生、勤務地よりも重要な決め手にしています。
就活で会う社員はその会社の「最善例」であり、入社後に関わる人たちとは全く異なります。
採用担当者は「会社の顔」として厳選された人材である |
面接で会う人事や現場社員は、会社の印象を良くするために選ばれた「広告塔」のような存在です。
つまり、面接官の対応が素晴らしかったからといって、会社全体がそうだとは限らないのです。
なんなら、新卒の配属先は、多くの場合「欠員補充」や「事業拡大」といった理由で決まります。
決して、「良い上司」がいる部署に優先して新卒を入れてくれるわけではありません。
むしろ、優秀な社員が集まる部署には既に人材が充足しているため、新人が配属される可能性が低い可能性すらあるのです。
採用担当者と関わる期間はわずか数ヶ月だが、配属先の人間関係は数年続く |
就活中に出会う素晴らしい採用担当者との関わりは、内定から入社までのわずか半年程度。
対して、ジョブローテーションがある企業でも、上司は3~5年程度同じ部門にとどまります。
さらに言えば、職種別採用なら上司は同じ職種にとどまる可能性が高く、10年単位で共に働く覚悟が必要です。
その上司と、数回顔を合わせるだけの面接官を比べれば、わずか数時間の面接で受けた印象で、数年間の人間関係を決めてしまうのはあまりにもリスクが高いと言えるでしょう。
だからこそ、OBOG訪問をやってみたり、企業の口コミを読んだりすることが重要なのです。
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逆に会社選びで重視すべき「本当の指標」
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会社の本当の姿を知りたいなら、そこで働いていた「元社員」の声を聞くべきです。
OpenWorkなどの口コミサイトでは、退職者の投稿を選別して見ることができます。
特に「良い点・悪い点」の両方がバランスよく書いてある企業は信頼性が高いでしょう。
採用チームが語る理想の会社像よりも、退職者が語る現実の方が、はるかに参考になります。
絶対に会社を選ぶときは、口コミサイトを読んでください。
どんな制度があるかではなく、制度が運用されているかを見よ |
多くの企業は「フレックス制度あり」「テレワーク可能」といった制度をアピールしますが、重要なのはその運用実態です。
たとえば、「テレワーク制度はあるが、〇日前までに上司の許可が必要で実質的に使えない」という会社は珍しくありません。
面接で制度について逆質問をするなら「○○制度の利用率はどれくらいですか?」「この制度を利用した方は、昨年は何人くらいでしたか?」と具体的に質問すべきです。
特に「弊社は完全実力主義です」と答える会社の方が危険です。
この言葉の裏には「評価基準が不透明」「上司の主観で評価が決まる」という現実が隠れていることも少なくありません。
実力、成果という言葉はきれいですが、それを評価するのは常に上司です。
上司が自分を低く見積もれば、出世の道はほぼ閉ざされます。
魅力的な採用担当者に惹かれるのは自然なことですが、それだけで会社を選ぶのは危険です。
口コミや退職者の声など、客観的な情報を重視した会社選びをしましょう。
面接官は良くても、配属先の上司は全く別人である可能性が高いことを忘れないでください。