カチメン!就活コラム

熱意・真剣度の伝え方【基礎編】

作成者: 清水建二|23/05/29 7:39

こんにちは。カチメン表情監修の清水建二です。

前回のコラムでは、眉を引き上げる動きについて解説しました。眉を引き上げることで、「あなたの話に興味関心があります」という印象を伝え、「この話、興味関心を抱くポイントですよ」というシグナルを伝えることが出来る、ということでした。興味関心を意味する表情です。最も基本となる表情ですので、前回の記事を読んでいない方は、是非、読んで下さい。

本日は、眉を引き下げる動きについて解説します。

眉を目いっぱい引き下げてみて下さい。より正確には、
眉を引き下げ、かつ、中央に引き寄せるようにしてみて下さい。
眉間にしわが寄るように、眉を、引き下げる。
カチメンのアプリ、携帯の写真機能、あるいは鏡で、自分の顔を映しながら、眉を引き下げてみましょう。
どんな表情になりましたか?

眉が逆はハの字になり、眉間に立てじわか、45度の斜めのしわが出来ていれば、その表情、正しく出来ています。見本となる表情は、次の通りです。

いかがでしょうか?比較的簡単な動きですが、ちょっと難しいかも、と思う方は、
次の課題を試してみて下さい。

12+312714は?

もう一題。

3日前のお昼ご飯は何を食べましたか?

眉が引き下げられ、眉間にしわが寄った動きになったと思います。

この表情は、どんな意味でしょうか?
この表情をしていると、どんな感じが湧き起ってきますか?

眉を引き下げることで、視界が狭くなったと思います。視界が狭くなると、焦点が定まる。眉を引き下げる動きは、目から得られる情報の焦点を定め、集中的に吸収しようという働きがあります。端的に言うと、私たちが、集中するとき、自然に動く表情なのです。集中するときというのは、熱意や真剣度が高いとき、熟考しているとき、あるいは、怒りがあるときです。面接の場面では、怒り表情を見せる状況は稀だと考えられるため、この表情は、熱意や真剣度が高い、熟考している、と捉えられる可能性がほとんどでしょう。

この表情を面接の場で意識して動かします。

面接官の話を聞くとき、眉を引き下げることで、「あなたの話は、熟考に値するほど、熱意を持って真剣に聞く価値があると思っています」という印象を伝えることが出来ます。ただ、眉を引き下げる動きだけですと、「熟考しないとわからないくらい難しいです」という意味に捉えられる可能性があります。したがって、眉を引き下げる動きに加え、頷きも加えるとよいです。正しく、熱意・真剣と解釈されます。

面接官に話をするとき、眉を引き下げることで、「この話、熱意・真剣を抱いているポイントですよ」というシグナルを伝えることが出来ます。それでは、眉を引き下げながら、目の前に話をしている面接官を想像し、次のセリフを言ってみましょう。

「そうなんですね!」

いかがでしょうか。真顔でも言ってみて下さい。

「そうなんですね」

眉を引き下げるか、真顔か、全然印象が違うと思います。眉を引き下げて「そうなんですね!」と発することで、熱意・真剣を印象付けることが出来ます。それでは、次のセリフ。目の前に話を聞いている面接官を想像し、眉を引き下げながら発してみましょう。

「私の長所は、忍耐力です」

「忍耐力」と発するとき、眉を引き下げることで面接官の心に「忍耐力」という言葉が印象付けられます。カチメンや鏡を使って練習するときは、まずはセリフなしで、眉を目いっぱい引き下げてみましょう。眉間まわりにある筋肉を柔らかくするイメージで、眉を引き下げ、そのまま3秒キープして、戻す。これを繰り返します。

慣れてきたら、セリフを入れながら、眉を引き下げ、戻す。これを繰り返します。セリフは先のセリフでも良いですし、自分で用意したセリフでもOKです。熱意・真剣を伝えたい言葉を発している間、眉を引き下げ、戻す。これを繰り返します。

さらに慣れてきたら、より実践的によりリアルに。眉を目いっぱい引き下げた状態を10とすると、7割くらいの力で行うとやり過ぎている感が出ず、ちょうどよい塩梅になります。眉を引き下げている時間は、3~4秒程度が普通です。眉を引き下げる動きだけでも熱意・真剣は伝わりますが、より印象付けるためには、上まぶたを引き上げます。そうすると、眉間にしわがより、目がクワッと開かれる。迫力のある表情となります。この動きをセリフを入れながら、繰り返します。ただ、7割かつ3~4秒はあくまでも目安ですので、熱意・真剣を伝えたい程度に応じて、臨機応変に動かすことが大切です。

ではでは、練習頑張って下さい。次回は、感情を育む、ということについて解説したいと思います。