こんにちは。カチメン就活監修の松原吉宏です。
大半の方が失敗を振り返る癖があると思います。
これをやめるとストレス、プレッシャーを減らすだけでなく、すべきことに集中できるようになります。
就職活動では驚くほどに書類・面接通過率の平均値は低いです。
それぞれで通過率は20%前後と考えて下さい。
その厳しい現実を知った上で落選などの過去にとらわれず常に前を向いて行動できる姿勢が必要です。
なぜ失敗を分析してしまうのか、その意味はあるのか、「ではどうすればいいのか?」を説明しますね。
失敗分析をする理由
Q:当たり前過ぎて気にしたことがない話かもしれませんが、なぜ失敗分析、敗因分析をしてしまうのでしょうか。
A:常識として根付いてしまっているから。
日常生活ではミスをしない≒順調(に見える)=怒られるなど嫌な気持ちにならずに済むからです。
自分を守るためにミスをしない状況が求められています。
例えば、初回のコラムでも説明した受験の場合。
ミスをしない=点数になる(成功)という理屈のため、学校や塾でも知らない間にミスをしないことが大切と思うように価値観が作られています。体育会系の部活動では成果が明確に問われる一方でミスが原因で勝敗が決まります。そのため、受験と同じく、ミスや敗因の分析をすることが習慣化されていますし、他のメンバーへの影響があるため、より真剣に失敗分析に取り組む環境になっています。
時間との戦いになる就職活動ではこの失敗分析をする癖をできるだけ減らすことが必要です。
失敗分析をやめるべき理由〜良い分析とそうでないもの〜
就職活動での失敗分析は主に2種類あります。
1つ目:なぜ落ちたかの分析
2つ目:面接の回答でうまく返せなかった、回答が出てこなかった時の分析
Q:良くない分析はどちらでしょうか。
A:1つ目の分析です。
理由として、わからない場合も多いからです。
そもそも就職活動は受験と違い、手応えがある=できた、とは限りません。
そして、恋愛と似ていて、お互いの価値観、欲している人材の方向性と合わなければ合格できません。
高スペック=欲しい、となるとは限らないということです。
そのため、わからないことを分析するのは時間の無駄になってしまいます。
就職活動は合否が明確に出るゼロヒャク、そして、選考も3-5回あるため、選考が進むほど期待も膨らみ、そこで落選するとショックも大きいです。
だからこそ、悪い失敗分析をしてしまいがちです。
「わからないことは考えない」という感覚を大切にして下さい。
2つ目の分析は具体的なものなので分析することで見えることがあるかもしれません。
緊張したのであれば何を考えてしまったのか?
その原因は何か?
質問に回答できないなら回答できるように内容を考えてみる。自己判断は難しいですが、ほぼ聞かれないことは分析不要です。分析しても良い例(一部):
・採用判断の際、相手側が知りたいであろうこと。
・理由、具体的な取組など。
・業界や応募先についての知識
・売上、経営理念、製品・サービス、市場規模推移などの基礎情報
・心理状態、知っておくべき知識
などは違う面接でも役立つため、おさらいしておきたいですね。
失敗分析をしないで下さいという趣旨ではなく、
・正しい失敗分析をする
・時間を取られすぎないようにする
この2つを意識して下さい。