カチメン!就活監修、ワイズ就活塾塾長の松原吉宏です。
今回は勢いで転職してしまうなど冷静さに自信が持てないときに読むコラムです。
不満を理由に転職を考えている方は特に気をつけてくださいね。
● そもそも転職理由を考えよう
転職理由には主に2つの形があります。
1つ目:ポジティブ型
こういう仕事をしたい
給与アップしたい
転勤なく定住したい
など「したい」という前向きな理由があるものです。
2つ目:ネガティブ型
社風が嫌だから
人間関係がしんどいから
仕事そのものが嫌だから
などマイナス感情が理由になるものです。
ネガティブ型だから一概に悪いとは言えません。
嫌な状態では成果を上げることができませんし、人生にとってプラスではないため、とにかく、抜け出すという感覚も悪くはないと思います。
ネガティブ型の場合、
・ 転職する場合、どんな仕事がいいのか
・ 自分自身の能力、性格面で課題はないのか
を冷静に判断したうえで転職を検討することで冷静に転職活動に取り組み、失敗する転職を避けていく事が可能です。
● ポジティブ型の方が気をつけるべき点
ポジティブ型の方は基本的には希望がはっきりしているため、良い転職を叶えやすいです。
一つだけ注意して下さい。
・ 目先だけでなく、将来を考慮できているかどうか
例えば、独身の方の場合、独身の時には気にする必要がないことでも、家庭を持った場合に気にしたほうがいいこともあります。
子どもがいる場合、学校の休みは土日祝日です。
自身の価値観が子どもとの時間を大切にしたいという価値観であれば、土日祝日が休みの仕事のほうが良いかもしれません。
その時になってから考えればいいことではありますが、一般的には土日祝休みの仕事と平日休みの仕事の内容は大きく異なるため、双方で転職しにくいこともあります。
インターネットや周りの方に話を聞くなど、土日祝休み、平日休みで子どもがいる場合、どういうメリット、デメリットが有るか調べるのも良い方法です。
最近では平日休みが主な仕事でも働き方改革で土日休みを一部導入という企業も増えているのでそのあたりも企業に問い合わせるなどもよいでしょう。
子どもの話を例にしましたが、介護、副業の可否など色々な将来に影響を与えるものもあるため、頭の片隅においておきましょう。
● ネガティブ型の方が気をつけるべき点
・ 今の仕事の何が嫌かを見極めること
今の仕事が嫌という感覚になる場合、仕事内容が嫌なのか人間関係が嫌なのかを混同しやすいです。
本当に仕事内容が嫌なのかどうかを見極めましょう。
さらに、仕事のどういうときが嫌なのかを考えましょう。
こうすることで、同じようなことを経験する仕事を避けて転職活動ができます。
例えば、自分が機械的に仕事をしているだけで誰でもできるのではないかとしんどくなっている場合。
逆に、自分で積極的に企画することやアイデアを形にする仕事を見ていくのもよいでしょう。
経験がない場合、少しでも類似した経験を社内で作るあるいは、ボランティアなどに関わり、そういう経験をしていくのも良いです。
・ 能力・性格面の課題はないだろうか見極める
周りから見ても明らかに問題がある同僚や上司がいるということであれば、ご自身の問題ではない可能性が高いです。
ただ、それらの人たちが周りからの評価が悪いというわけではない場合、ご自身の人間関係の構築がうまくできていない可能性もあります。
その場合、転職で人間関係がうまくいくかどうかは微妙です。
・会話スキルの不足を感じるなら学んでいく
・ゼロヒャクで考えやすくうまくいかないなら改善する
など自分自身に向き合うことが大切です。
● まとめ
冷静な転職活動のためには、ノイズを消していく必要があります。
いきなり転職活動ありきで考えすぎずに、丁寧に分析をしたうえで準備していきましょう。