カチメン!就活監修の松原吉宏です。
今回は就活でうまくいかないことで苦しくなってしまうときどうするといいのか、不安になっても立ち止まらずに行動できる方法について解説します。初めてのことばかりでさらに、自主性が急激に問われ始めるタイミングだからこそ適切な方法で向き合いましょう。
うまくいっていてもより不安になる、うまくいかないともっと不安になると思いますが、考え方は同じです。
うまくいっているときの不安編も知っておくと心の動きを事前に察知しやすいので併せて御覧ください。また、内容で共通するものもあるので、こちらでは略して説明しています。
私は就活指導者で心理カウンセラーでもあるので、その目線で心理の部分についてもお話しますね。
●失敗から誘発される不安への対処法
失敗時の不安は不安状態に目を向けず失敗している現実に目を向けましょう。
失敗しないようにすれば、不安を消せます。
失敗の原因で多いのは対策の不備です。
不備の中で多い2種類について例示しますね。
・対策方法がわからないことで準備ができていない状態
この状態では、面接で落選するのは仕方ないことです。
まずは適切に対策できるようカチメン!のコラムで学んで下さい。
・自分なりの対策をしており、適切な方法でない状態
対策をする姿勢は大切です。
一方で、就活は初めてのことばかりです。
正しいかどうかを分からずに進めていると努力損のような形になっていることも多いです。
野球でも素振りをやっていればうまくなるのではなく、正しいフォームを知り、その上で素振りをするのとではうまくなる速度や質も違いますね。
初めてのことだからこそ、日常的なものに置き換えて考えてみましょう。
不安への対処は「正しく知り、正しく練習すること」に尽きます。
レベルアップを図り、面接通過など成果に結びつくことが増えると自動的に不安を消すことに繋がります。
それでも不安になることもありますが、うまくいっているときの不安編で解消して下さい。
●不安への対処〜日常でのトレーニング方法〜
不安への対処法は現実思考です。想像を多くしすぎず、現実に適切に対処することを優先する方法です。これは就活に限らず、どこでも生きる財産になるので、この思考回路をぜひ育てて下さい。
以下のA2のような現実思考を意識しましょう。
「電車が遅れた。どうしよう。」
A1:「なんで遅れるの!! 面接に遅れると落選してしまう。」
→落選する確証もない中で最悪想定をしている状態です。
悪い想定をして、思考や行動が停止してしまう状態のため、回復まで時間がかかり、何もできない状態が続きます。
時には事態が悪化することもあります。
A2:「まず遅刻は確実だから先に連絡をしてから、いい方法を考えよう。なければ、このまま電車を待とう。」
→考えるよりも現実的な方法をひらめく形です。
まず、すべきことは遅刻することを認めることです。
その事実を企業に連絡して、指示をもらわないと自己判断は無理な話と理解して行動しています。
企業がどう言ってくるのかを想像するよりも相手判断を意識しています。
「わからないことは考えない。わかることだけ目を向けて考える。」という考えで実践できていますね。
普段、何か不安になることや予期せぬ出来事が起きたら、「わからないことを考えていないか。まず目の前の現実から考えよう」と切り替えてみましょう。
「失敗を気にしても何も生まれないどころか不安などマイナス要素を生む」
「行動していくことでできることを増やす、レベルを高めて不安を消していける」
この2つの考えをしっかりと持ちましょう。
自分で弱っていると感じるときには携帯メモなどにしておき、見返してみて下さい。弱い時ほど迷いますが、やることは変わりません。どういう形でもいいので行動時間を増やしていきましょうね。行動しにくいときは企業のニュースや取り組みを調べるだけでも構いません。情報に触れるだけでも立ち止まるよりはベターという感覚にして下さい。