カチメン!就活担当の松原です。
今回はみなさんが面接で感じる不安や疑問を一気に解決していくお話を書きますね。
就活はみなさんが我流で進める、根拠がないのにそうかもと思える助言を聞いて進めがちだと思います。
そうした曖昧な状態で向き合うよりも理解しながら向き合うことで正しい方法を知り、正しいことが実践できるようになります。これは就活だけでなく、社会人になると特に大切になる姿勢です。ぜひ身につけてくださいね。
Q&A方式で説明します。
Q:面接官が3人など複数人出てきたとき目線を誰にあわせればよいのかわからない。
A:緊張してしまうとつい、質問した面接官に目線を集中してしまうあるいはそもそも見ることができない状態になるかもしれません。しかし、全員が面接官であり、評価を下す人であるという考え方をして下さい。目線を合わせるときの工夫として、普段から癖付けると良いです。
例えば、
・複数の友人と話すときに、他の人にも目を遣る
・飲食店のアルバイトであれば、お客様の注文確認でそれぞれのお客様に目を遣る
・学内のプレゼンテーションでも教授だけでなく、他の学生にも目を向ける
などです。
癖付ける方法は他にも有効です。普段から大きな声でハキハキ話すことを日常ではそういうタイプでなくてもアルバイトではそうした方がいいはず。アルバイトだけでも話し方を変えてみることで習慣を作ってみましょう。
Q:集団面接で他の人が話しているとき、どんな表情すべきか、うなづいたほうがいいのか。
A:自分が聞かれていないときは軽い休憩と捉えて頂き、いわゆる自然体でいてください。話している人に共感したり、頷くというのはゆとりとも言えますが、本番中にそういうゆとりを持てるかどうかというと難しいはずです。無理してその姿勢にしているのだとしたら、自身が質問された時に集中できず面接の質を下げてしまうかもしれません。変に余裕に見せてしまい、目立つよりもここは大人しくするほうが無難です。ただ、休憩しすぎて話を聞いていないときに、面接官から「◯◯さんは今の意見どう思いますか。」という聞かれ方をするときも稀にはありますのでご注意下さい。
ある自治体の最終面接では「面接は以上ですが、ご自身以外の面接参加者への評価コメントをして下さい。」という質問がありました。
冒頭で軽い休憩と書いたのは態度にわざわざ出さずとも聞くことはしてくださいという趣旨でした。
Q:表情や印象面での明るさがあれば面接では通りやすいというデータがあるのか?知りたい。
A:データとしても証明されています。
「オンラインでの就職面接場面を想定した辛島教授の実験(辛島光彦, ”オンライン面接時の被面接者の顔表情が面接者の印象に与える影響に関する研究”, 人間中心設計, 18(2),pp.1-7 (2022))によると、
①笑顔は、無表情に比べ、良い印象と評価される
②面接の前半で無表情、後半で笑顔に変わると良い印象と評価される
③面接の前半で笑顔、後半で無表情に変わると良い印象と評価されない
ということが分かっています。
オンラインでの検証ですが、私の経験からも対面での面接でもこの点は大きく変わらないと考えています。
表情や印象が明るい人とそうでない人のどちらと仕事がしたいのかと考えるとわかりやすいです。暗い人とまでは言わずともおとなしすぎると感じさせてしまう場合、面接官を不安にさせることはありますね。明るさも明るすぎるというと接客サービス業であれば良いのかもしれないですが、社風や職種でのミスマッチを感じさせるリスクがあり、印象評価を下げている可能性はあります。
これについてはカチメン!で面接練習を重ねましょう。
また、表情が重要な理由はカチメン!表情監修の清水氏のコラム 「面接で表情が重要な理由~真顔はどんな印象を与えるか~」を御覧ください。
ちなみに、面接での評価項目が明確に決められている企業や自治体があります。
表情、声の明るさや大きさ、論理性、具体性などの評価項目があるので、その場合、表情や印象の点数を獲得すれば面接通過率を上げていけます。
Q: 笑顔や話すスピードを意識すると話す内容が飛んでしまうので、アドバイスが欲しい。
A:精神論になりますが、とにかく練習あるのみです。
ただし、この2点ができている前提でのお話です。
1. 話す内容を具体的にする、論理性を持たせるなどで自信が持てる状態にしていること
2. 突っ込み質問にもある程度対応できるようにし、不安を減らせている状態にしていること
3. 今回のコラムなどで不安を消して集中できる状態であること
その上で練習を重ねれば、ゆとりが生まれ、色々なことを意識して安定感がある話し方にすることができます。